家族難民
年間20万人の孤独死
婚活やパラサイトシングルという言葉を世に送り出した、社会学者の山田昌弘氏が今度はさらに強烈な言葉、家族難民ということを語り始めました。
結婚しない親と同居してるパラサイトシングルはすでに中高年化とており、このままで50歳までに一度も結婚していない生涯未婚率は、 数年で間違いなく男性25パーセント、女性も15パーセントになろうとしています。
彼らの多くが、家族を持たないシングル化していきます。
また、離婚の増大によるシングル化。
老夫婦のどちらかが先に亡くなる高齢化社会のシングル化。
どんどん日本は家族を持たない、精神的にも金銭的にも支えがない家族難民が増えると氏は語っています。
数年後には年間20万人以上が孤独死し、市町村では埋葬課ができると警鐘を鳴らしています。
そして、父母の死を隠し年金をもらい続ける子供、離婚した子供を受け入れられない親など、 そういうシングルを受け入れてきた一番のセーフティネットであった家族のほころびが見え始めています。
また、日本の年金などの福祉関連のサポートは、夫婦と子供二人の平均的家族に手厚く、シングルには冷たいものになっています。
ここに家族を持つ人と持たざる人との格差社会が歴然と現れます。
やはり、精神的にも経済的にも、支えあえる存材として家族の大切さが重要だと思います。
婚活も、「再婚、中高年など様々なスタイルで実施していくべき」と氏も述べています。
また、高齢者のシェアハウスなど、終の棲家の新しいスタイルの模索も始まっています。
家族という概念が、大きく変わりかけていることだけは間違いないようです。